結婚詐欺の手口とはどのようなものでしょうか?実際に結婚詐欺にあった女性の体験談を元に、結婚詐欺師の巧妙な手口を実話形式でご紹介します。結婚詐欺師に出会っても引っかからないために、疑うべきポイントも解説します。結婚詐欺の対策を知っておけば、騙される心配がなくなりますよ。
結婚詐欺はあなたの身近にある
結婚詐欺と聞くと、特別な犯罪で滅多に起きるものではないと思っている人もいるでしょう。しかし、「平成29年の結婚詐欺を含む特殊詐欺認知・検挙状況等について」によると、認知件数は18,212件です。
平成29年の特殊詐欺認知・検挙状況等について(確定値版)
https://www.npa.go.jp/bureau/criminal/souni/tokusyusagi/hurikomesagi_toukei2017.pdf
そのうちオレオレ詐欺などの詐欺を抜いていくと、3,129件あると考えられています。結婚詐欺は決して特別な犯罪ではなく、身近にあるとわかります。また、これらはお金が取られた結果、警察に通報している件数のみです。
実際は詐欺にあったことを隠すために、警察に通報していない人もいるでしょう。結婚詐欺の被害に合う人はお金に余裕があり、婚活をしている女性が多いです。そのため、30~40代の女性が狙われやすいでしょう。
【実話】結婚詐欺にあった女性たちの体験談
結婚詐欺にあった実話の体験談をご紹介します。結婚詐欺には様々な手口があり、それぞれの実話を聞いても、体験した女性によって内容は異なります。実際に、女性から実話で被害の体験談を聞いてみました。
婚活パーティーで騙された
最初の実話は婚活パーティーによる被害女性です。結婚詐欺の実話の中でも一番多かったのが、婚活パーティーで知り合った男性に騙されたというケースです。
「年収700万円限定の婚活パーティーで出会った男性が、実は年収200万円のフリーターと知って驚きました。結婚前に親に合わせてほしいと言っても先延ばし…。突然連絡が取れなくなりました」(会社員 女性 30代)
総額1000万円騙し取られた
驚くことに、結婚詐欺に騙された実話の中にはとんでもない金額を騙し取られた女性が多数います。総額1000万円を超えるのは結婚詐欺の実話話の中にいくつか見受けられました。
「婚活サイトで出会った経営者の男性、2回目のデートで告白されて交際に至りました。出会った時から結婚の話をしてくれて、真剣に将来を考えてくれているのだと思っていました。しかし付き合って一ヶ月後、「実は会社が倒産寸前でお金に困っている」と言われ、彼に頑張ってほしい思いで100万円…総額で1000万円彼に貸しました。彼は少しずつ返してくれましたが、それよりも貸している額が多く、私が不審に感じて、会社について聞き始めた頃に彼はお金を返すと言って、連絡が取れなくなりました。もっと早く気づいていればと本当に後悔しています」(会社員 女性 30代)
結婚詐欺を疑うべきポイント
結婚詐欺かどうか見極めるためには、疑うべきポイントを知っておく必要があります。自分は大丈夫と思っていても、実際に様々なところで結婚詐欺の被害にあった女性がたくさんいます。いつ、自分の身に降りかかるかわかりません。
身元を確認する
結婚詐欺は、身元を明かそうとはしません。自分が勤めている会社や友人、家族の話を自分からはしません。女性側が何気なく家族の話を始めても、自分の家族の話は避けようとします。
特別な家庭の事情がある人は仕方ないかもしれませんが、基本的に恋人に家族の話を隠す人はいません。踏み込もうとしたら避けたり、怒った態度を取ったりするような人は疑いましょう。
自己紹介をする時に「経営者」と答えていたり、「大手○○会社に勤めている」と言われたりした場合は、相手の身元を確認するためにも、会社について詳しく聞きましょう。
理想の条件に合致しすぎる男性は疑う
婚活市場で会う場合、自分の希望を公にしている場合がほとんどです。年収何百万円以上がいい、こういう仕事をしている人がいいなど、様々なことを望むでしょう。
結婚詐欺師は女性のそういった願望に漬け込み、あたかも理想の男性を装います。女性からすれば、理想の男性との運命の出会いだと感動するでしょう。しかし、その浮ついた気持ちが結婚詐欺に引っかかりやすいのです。女性の実話でも見たように、結婚詐欺は婚活サービスの中に現れることが多いです。
理想の男性と出会えると、喜びから「運命だ」と疑う気持ちがなくなるでしょう。しかし、現実は理想とぴったりの男性など滅多にいません。あまりにも自分の理想の条件に合いすぎると感じた場合は、真実を言っているのかどうか確認しましょう。
婚活サービスでは身元を確認していますが、パスポートや免許証の偽造は意外と簡単に作れます。偽造により忍び込んでいる人を、婚活サービス側が見極めることはできません。
すぐに結婚の話をしてくる
どのような出会い方をしても、すぐに結婚の話をしてくる男性は危険です。いくら婚活パーティーや婚活サイトを通じて出会った男性だとしても、段階を踏んで進んでいくのが基本的です。
特に男性は慎重に行動をする人が多いので、出会ってすぐに結婚の話をしようとはしません。真剣に考えている人であれば、現実的な計画を立てるでしょう。
しかし、結婚詐欺師の場合は「僕たちが結婚すればこんな生活を送れるだろう」と夢のような話をして、期待だけさせてきます。具体的に女性が距離を詰めようとすると、「だけどもう少し先だね。今は仕事が忙しいから1年後くらいかな」と期限を決めようとします。嬉しい話ですが、男性の言葉を鵜呑みにしないようにしましょう。
お金に困っていると話しだしたら疑う
結婚詐欺師に一番多いのは、お金を騙し取ることです。仲良くなって女性が心を開き始めた時に、結婚詐欺師は本性を発揮しています。出会った時から仲良くなるまでは、お金に困った様子を見せず、むしろ余裕がある様子を見せます。
経済力があると信じてしまうと、本当に困っているんだと思い込んでしまうでしょう。しかし、基本的に交際相手に数十万円を借りることはありません。友達にも貸したりしないですよね?
お金に困っていると話し出したらおかしいと感じ、相手の様子を見ましょう。鬼気迫る様子や、本当に困ったような様子を見せるかもしれません。慌ててお金を貸してしまいそうですが、一度冷静になりましょう。信頼できる人に相談するのも一つの手です。
写真を嫌がったら疑う
結婚詐欺師は、証拠を残さないために写真を撮ろうとしません。デートの際にツーショット写真や、彼を撮ろうとした際に嫌がる場合は怪しみましょう。
中には本当に写真が嫌いなだけの男性もいますが、大抵の場合彼女が「写したい」と言えば、仕方なく写ってくれるものです。頑なに拒んでくる人には、何かあると考えましょう。
冗談っぽく相手の男性を写そうとしてみるのも一つの手です。あまりにも怒ったり、「消せ」としつこく要求してきたりするのは異常です。どれだけ素敵だと感じていても、結婚詐欺師だと疑いましょう。
友人や家族と合わせてくれない
詐欺師の典型が、自分の身の回りの人に合わせないことです。結婚するとなれば、家族と会うことを望むものです。「家族に会いたい」と話せば、言い訳をつけて避けようとするのは怪しいです。中にはすでに亡くなっているという人もいるでしょう。
家族がいないと言われれば、「仲の良い友人に紹介してほしい」と話しましょう。それでも拒む場合はおかしいです。結婚を考えている相手に自分の知り合いを隠すのは不自然でしょう。
何度もしつこく聞けない場合は、あなたの仲のいい友人に会ってもらうのも一つの手ですよ。
結婚詐欺の手口を理解して疑ってかかろう!
結婚詐欺師はどこに潜んでいるかわかりません。婚活をしていれば、余計に結婚詐欺には引っかかりやすくなります。結婚詐欺に引っかかった女性の実話を見てもわかるように、自分は大丈夫と思っている人ほど、引っかかる可能性が高いです。
今回の疑うべき点や、実際にあった手口を参考に、怪しい人がいたら疑ってかかりましょう。自分で判断できないと感じた場合は、すぐに信頼できる人に相談するのが一番です。恥ずかしいかもしれませんが、自分の幸せは自分で守りましょう。騙されてからでは遅いですよ。