これだから男は!なんていう前に診断を♪男脳と女脳の違いと特徴とは

「男って女のこと全然わかってない!」と思うことはありませんか? 昔から、男性と女性では脳に違いがあると言われています。そして育った環境も違います。この記事では男脳と女脳について、診断をまじえて紹介していきます。

診断でわかる男脳・女脳

男脳と女脳って?

「これだから男は!」と吐き捨てた経験はありませんか。それから「女ってヤツは……」と悪口を言われて、イラっとした経験はないでしょうか。きっとあると思います。

男性と女性では身体はもちろんのこと、考え方に大きな違いがあります。それはよく、男女は生まれつき脳に性差があるからだといわれています。この脳の違いについてはよく「男脳」と「女脳」と表現されています。

よく言われるのは、男脳はシンプルで理屈っぽい、男脳は車の運転が得意。女脳は感情的でコミュニケーションが得意、といったところでしょうか。ほかには女脳はクリエイティブな仕事に向いているとも、いわれています。

それではまず、男脳か女脳かわかる診断を紹介しますので、チャレンジしてみてください。次にあげる項目に、自分が当てはまる項目がいくつあるか、数えてくださいね。

10問でわかる診断テスト

(1)ドラマよりスポーツ番組が好き

(2)なるべく黙っていたい

(3)理系である

(4)悩んでいるときは、すぐに解決法を探す

(5)マイペースである

(6)薬指が人差し指より長い

(7)集団行動が苦手

(8)過程より結果が大事だ

(9)ひとめ惚れしやすい

(10)仕事で出世したい

診断の結果は、当てはまる項目が多いほど、あなたは「男脳」です。さて男脳と女脳の比率はどれくらいだったでしょうか。中には100%の男脳だったという方も、いたと思います。

このような診断テストは、はずれてもわりと楽しいものです。友人知人とすれば、ひとりで診断するより、盛りあがりますよね。

男脳、女脳を感じるのはどんな場面?

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それでは日常生活において「これは男脳だ!」と感じるのはどんなシーンでしょうか。ほとんどが「価値観や考えが理解できないとき」ではないかと思います。

たとえば男性がまったく女性の話を聞いていないときは「男ってやつは!」と、腹が立ちませんか。そんな時に「男脳は相手に共感するのが苦手」という説を聞けば、ウンウンとうなずきたくなります。

それから男女の恋愛観の違いについては、よく「男性の恋は名前をつけて保存、女性の恋は上書き保存」と、PCのフォルダに例えられます。男はひとりひとりの恋人を覚えておくけれど、女はそうでもない……というものです。

男性と女性では身体の違いのほか、生まれ育った環境も違います。そのせいで考え方がまるで違うことも多く、理解しがたい生き物だと感じることもしばしば。

しかしわかり合えないからこそ、恋愛は面白いといえます。また性質が違う相手だからこそ、自分とは別のものの見方を教えてくれます。男女は違うから面白く、そしてわかりあえる部分もたくさんあるのです。

外見で診断できる?男脳と女脳

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さて男脳と女脳についてですが、外見でわかる特徴はあるのでしょうか? 診断テストでちょっと触れた「人差し指と薬指の長さ」について、お話します。これはどちらの指が長いかで、男脳か女脳かが診断できるそうです。

「診断テストをまだやっていない。ネタバレされたくない!」という方は、まずは少し戻って、診断テストを楽しんでください。

人差し指と薬指については、ある学説がベースになっています。1988年、イギリスの心理学者であるジョン・マニング博士が「胎児期に浴びた男性ホルモンの濃度によって、人差し指と薬指の比率が決まる」と、発表しました。

男性ホルモン(テストステロン)の影響を多く受けると、薬指は人差し指より長くなるそうです。ですから薬指が人差し指より長い人は、男脳だと考えられます。

そして反対に女脳の方は、女性ホルモン(エストロゲン)の影響を多く受けて、人差し指が薬指よりも長くなるそうです。

しかしこの学説は、いくつかの研究によって「人差し指と薬指の長さと、男脳、女脳については関係がない」とも指摘されています。残念ながら今はまだ、外見の特徴では男脳か女脳かは、はっきり診断できないようです。

参考
https://wired.jp/2015/11/05/male-female-brain-difference/
http://www.agingstyle.com/2016/01/31000881.html?p=all

男脳と女脳に違いはない!?

男脳と女脳は、まだ科学的には証明されていない

診断テストも多くある男脳と女脳ですが、実は、科学的には「男脳と女脳はある」と名言できない状態です。

1985年、脳についてある発表がされました。それは「女性は生まれつき、男性より左脳と右脳をつなぐ『脳梁』が太い」というものです。

「女性は左脳と右脳をつなぐ脳梁が太い」という結果が出たことで、世間は脳科学に強い興味を示しました。しだいに研究結果は湾曲して広まり「男性は女性よりも論理的」「女性は男性よりも家庭に向いている」といった考え方が、広まっていきました。

1990年代には「男脳は家事より外の仕事に向いている」「女脳は立体的にものを考えるのが苦手」といった内容が書かれた本が、世界中でベストセラーとなりました。そして2010年代には「その論調は差別的だ」と指摘する声も、あがっていったのです。

そもそも「女性は男性より脳梁が太い」という結果が出た研究は、1980年代だそうです。ある学者がホルマリン漬けの脳を調査したもので、サンプルにされた脳は14個だとか。サンプルの脳がわずか14個なら、統計学として正しいデータとはいえません。

男脳と女脳について、最近の研究は?

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2015年、イギリスのグループはMRIによる研究結果を出しました。6,000件を超える脳サンプルを分析した結果、男女の脳には「男脳」「女脳」と呼べるほどの違いはなかったと、発表したのです。

また東京大学の上野名誉教授によれば、大学受験の合格率については、理工系においても文系においても、女子は男子より合格率が高いそうです。女性はよく「数字が苦手」といわれていますが、そんなことはなさそうですね。

しかし「男女の脳には性差がある」という研究は多く、今も脳については、さまざまな議論がされています。また男脳と女脳については「違っている部分よりも同じ部分のほうが多い」という意見もあります。

ひとつ言えるのは、誰でも「男脳」と「女脳」の部分、両方を持っているということです。

女性にも男脳、男性にも女脳がある

診断テストからもわかるように、誰でも「男脳」と「女脳」の両方を持っています。「男性の恋は名前をつけて保存。女性の恋は上書き保存」というものの、いつまでも元カレが忘れられない女性だって、ごまんといます。

家事が苦手な女性もいますし、出世欲が強い女性もたくさんいます。ときには「女性なのにこんなことができるなんて、すごいね!」という言葉が、褒め言葉に聞こえないことだってあります。逆もまたしかりです。

男脳と女脳の違いには、生まれつきの部分と、育った環境や文化に影響を受けてできた部分があるようです。「泣いちゃ駄目、男の子でしょ」と小さい頃から言われて育てば、ストレスがたまっても、泣くのを我慢してしまうのかもしれません。

イラっとくる相手は理解するのもおっくうなので「あれは男脳」と、バッサリ片づけたくなります。ですがあまり決めつけては、よくありません。男女が公平な国ほど、男女の能力にも違いが出ないというデータもあるからです。

「あの人は男脳であの人は女脳」とわけるのは、診断テストで楽しむ範囲にとどめておきたいものです。それに「男だから」「女だから」と言わない方は、どんな人間も対等に接しているようで、素敵です。

自分の性格や考えを知るのは大切ですが、自分とは違う考えも理解できるような、素敵な女性になりたいですね。

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