「セックスでイったことがない」という女性は多いもの。「そもそもイったことがない」「セックスは痛いだけ」という方もいます。この記事では中イキを感じられる性感帯と、中イキへのちょっとしたコツを紹介しちゃいます。
セックスの中イキって?
セックスで「イク」とは、性感帯への刺激によって得られるオーガズム(絶頂感)のことです。オーガズムに達する性感帯は、クリトリスやGスポット、胸などがあります。そして「セックスで毎回イケる」という女性は、実は少数のようです。
そもそも「イク」という感覚を知らないという方も、めずらしくはありません。オーガズムを迎えたことがないのは、ごく自然ともいえるのです。
女性の膣にはいくつもオーガズムへ到達する場所があります。ほとんどの女性が感じる性感帯は、膣の外側にあるクリトリスです。よく「男性器と似たオーガズムを感じる」といわれています。突き抜けるような絶頂感を得られますが、冷めやすい快感でもあります。
しかし膣内への刺激からなるオーガズム、通称「中イキ」を体験すると、セックスへの満足感はぐっとあがります。中イキを覚えると、1度のセックスで何回もオーガズムを感じることができます。オナニーの快感もアップするので、リラックスにも役立ちます。
中イキは「頭が真っ白になる」「失神してしまう」といった声があがっていまが、感じ方は人それぞれでもあります。先にクリトリスでのオーガズムを体験した女性だと、はじめての中イキは「もしかして、今のが?」と感じるケースもあるようです。
そして中イキと一口に言っても、実はさまざまな種類があります。特に有名なのは、Gスポットやポルチオ(子宮口)周辺です。
セックスの中イキ①Gスポット
Gスポットは潮吹きにつながる性感帯
Gスポットは恥骨の裏側にあり、クリトリス、尿道、そして膣への刺激ができる性感帯です。Gスポットを触られると「おしっこが漏れそう!」という感覚に襲われる女性が多いです。これはGスポットが、尿道近くにあるからです。
そしてGスポットを刺激していると、尿道から多くの分泌液を噴出する場合もあります。「潮吹き」と呼ばれる現象です。オーガズムに達すると潮吹きしてしまう女性もいます。ただし潮吹き=オーガズムというわけではありません。
Gスポットの場所
さてGスポットがどこにあるかわからないという方は、膣口から指を4~5cmほど入れてみましょう。お腹側に向けて指を曲げると、ざらっとしている箇所が見つかるはずです。Gスポットの位置にも個人差があり、人によってはもっと奥にあるケースもあります。
指を「く」の字に曲げて膣内を触っていると、気持ちよくなる箇所に当たると思いますので、根気よく探してみましょう。Gスポットはクリトリスとは違い、時間をかけて快感を開発していくものです。リラックスして、ソフトタッチで臨むといいでしょう。
なおGスポットの「G」とは、この定義を発見したドイツの産婦人科医エルンスト・グレフェンベルク氏の、頭文字から取ったものだそうです。
セックスの中イキ②ポルチオ性感帯
ポルチオそのものではない?
次にセックスの中イキで有名なのは、ポルチオ性感帯です。ポルチオとは子宮口のことで、膣の奥にあります。触れるとやや硬く、突起していると感じる部分です。さてここで注意したいのは、ポルチオ(子宮口)への直接の刺激は「痛い」ということです。
最近では「ポルチオ開発」といったAVのジャンルもあり、実際にポルチオで感じると言う女性もいるようです。しかし産婦人科医は「多くの女性にとってポルチオ(子宮口)への直接の刺激は痛いだけ」と提唱しています。ポルチオはとてもデリケートな場所からです。
奥までの挿入でイけるという女性は、実際は指やペニスがポルチオに届いていないようです。ちょうどポルチオの上や下に当たっているため、強いオーガズムを得られているようです。
ポルチオ付近への刺激で達するオーガズムは、よく最高の快感と言われます。体験した方は「全身に広がる快感」「狂うといった感じ」などと称されています。未経験の方はそんな話を聞くと「いったいどんな快感だろう?」と、ドキドキするのではないでしょうか。
中イキできる「Aスポット」「PFスポット」とは?
さてポルチオの手前には「Aスポット」と呼ばれる性感帯があります。Gスポットと同じく、お腹側にある性感帯です。このAスポットは見つけやすく、そして届きやすいところにあります。指が長い女性なら触れられるので、オナニーで十分な快感を得られます。
Aスポットは膣の奥にあり、ややくぼんでいます。ツルっとした触感です。医学的には前膣円蓋(ぜんちつえんがい)という名前がついています。Aスポットはゆるやかな刺激で、快感を得られる性感帯です。
またポルチオの奥には「PFスポット」と呼ばれる部分があります。PFスポットはAスポットの反対側にあり、医学的には「後膣円蓋(こうちつえんがい)」という名前がついています。
AスポットもPFスポットも「ポルチオ性感帯」の一部です。そしてポルチオ性感帯で中イキすれば、体のどこを触れても、震えるような快感が持続します。
セックスで中イキするためには、オナニーも大切!
中イキは続けて快感を得られるので、十分な満足感、幸福感を感じられるようになります。そしてなかなかセックスで中イキできない場合は、まずはオナニーで中イキしてみてはいかがでしょうか。
セックスはコミュニケーションですから、パートナーに気をつかってイケないこともあります。ですのでひとりで自己開発するのも、大切と考えられます。指やラブグッズを使って、気持ちよいポイントを見つけていきましょう。
それから「パートナーとのセックスが月に1回、年に数回」という事情の方にも、オナニーをおすすめします。女性の体はあまり時間が経つと、男性を受け入れる体でなくなるからです。
バイブレーションやローターを使ってオナニーすれば、クリトリスやポルチオ性感帯などに同時に刺激を与えられます。そういったラブグッズに抵抗があるという方は、ローションなどを使用してはいかがでしょうか。
部屋にアロマを焚いて、心身ともにリラックスすることもいいでしょう。またHな漫画や動画が好きという方は、それらを見てうんと気分を高めて臨むのも、おススメです。
セックスで中イキできるようになると……?
よく女性は「脳で感じる」と表現されますが、これは本当のことです。中イキできるようになると、じかに性感帯に触れなくても、そのときの記憶を思い出すだけで、中イキする女性もいます。
またエッチな夢でオーガズムに達する「夢イキ」も、ぐっと感度が増すようです。夢イキとは男性が経験する「夢精」の女性版ですが、これが最高のオーガズムと言う女性もいます。睡眠中というもっともリラックスした状態で、得るオーガズムだからかもしれません。
中イキとは、女性の半数近くが経験していないものです。中イキできるようになると、セックスもオナニーも満足感が増します。しかし膣内は普段は刺激されないデリケートな場所なので、中イキできるようになるには、あるていど時間がかかります。
中イキは未経験という方も、パートナーとのセックスやオナニーを繰り返すことによって、開発されていくでしょう。記事を参考に、充実したセックスライフを過ごしていただければ幸いです。