旦那の浮気が発覚した際、離婚するべきかどうか悩む女性も多いのではないでしょうか。「本当に旦那と離婚して後悔しないだろうか」「離婚したら、一人でちゃんと子供を育てていけるのだろうか」こんな不安を抱え、本当に離婚してもよいのだろうか、後で後悔したらどうしようと深く悩んでしまうこともあるでしょう。後で後悔しないために離婚を踏みとどまった方がいいのか、また離婚を決意して準備を始めたらよいのかという選択は、一体どのように行えばよいのでしょうか。
本当に離婚して大丈夫?後悔はしない?

離婚する場合は当人同士の気持ちの問題だけではなく、特に子供がいる場合など、今後の生活に関わる問題も生じてきます。
特に旦那の浮気が離婚の原因となっている場合には、なかなか気持ちの整理がつかず、後悔ばかりが頭に浮かんで話し合いがスムーズに進められないかもしれません。
またそもそも本当に離婚するべきなのかどうか、何とか夫婦関係を修復する方法はないのかと考えることもあるでしょう。
実際に離婚をした女性の中には「離婚する際に、もう少し時間をかけて考えて結論を出せばよかった」と、後悔してしまう女性も多いようです。
離婚を踏みとどまった方が良い場合も
旦那に未練がある場合は後悔する可能性も

旦那に浮気されたと知ったら、誰もが怒りや悲しみを覚え、真っ先に離婚という言葉が思い浮かぶかもしれません。
しかし一時的な感情だけで離婚をしてしまうと、後悔してしまう可能性があることも否定できません。
実際に旦那の浮気が発覚し、離婚を決意したものの後悔する方もいるようです。
ですから一度冷静になり、旦那に対して本当に未練はないのか、離婚して後悔しないのかということを自分の心に問いかけてみましょう。
もちろん浮気をした旦那に対して、もう軽蔑の気持ちしかないという状況であれば、おそらく離婚しても後悔するようなことはないでしょう。
しかし旦那に対してまだ未練があり少しでも愛情がある場合は、離婚後に後悔してしまう可能性があります。
そんな時には、少し冷静になって自分の気持ちと向き合ってみることをおすすめします。
旦那にとっては、もしかしたら浮気は一時的な気の迷いであるかもしれません。
もちろんそれでもけして許されることではありませんが、旦那が深く反省し浮気したことを後悔している様子があるのであれば、一度冷静に夫婦で話し合いを行った方がよいでしょう。
子どもの将来に影響を与える可能性も

親の離婚は、少なからず子供の将来に影響を与える可能性があります。
早まって離婚してしまい、子供に精神的な苦痛や金銭的な苦労をさせたりしたら、離婚を後悔することになるかもしれません。
また、離婚するまでには養育費や親権などについても旦那と話し合わなければなりません。
さらに、いわゆるシングルマザーとなり一人で子供を育てていくためには、それなりの覚悟や準備なども必要となるでしょう。
選択肢のひとつとして、子供が一人前になってから離婚するというものもありますが、すでに夫婦ゲンカが絶えないなど関係が破綻している場合は、すぐに離婚をした方がいい場合もあります。
それぞれの夫婦関係や子供の年齢など、家庭それぞれの事情に合わせて後悔しないような選択をしましょう。
離婚を決断したら、離婚に向けて準備しましょう
後悔しないための離婚に向けての準備①浮気の証拠を集める

離婚を決断したら、慰謝料を請求するために、まずは浮気の証拠となるものを準備しておかなければなりません。
浮気の証拠さえきちんと揃えておけば、たとえ旦那とその相手が後から浮気を否定しても言い逃れはできません。
また慰謝料の金額については、浮気の回数や付き合っていた期間などによって異なります。
もし長年に渡り浮気を繰り返していたという証拠があれば、高額な慰謝料を請求することもできます。
確実な浮気の証拠を集めるためにも、どんな証拠が有効なのか、どんな方法で集めれば良いのかなどをよく調べてから行動するようにしましょう。
また証拠の集め方などがよくわからないという場合には、法律の専門家である弁護士に相談してみると良いでしょう。
そうすれば具体的な証拠の集め方や、法的に有効な証拠になるかどうかなどを的確に指示してくれますよ。
後悔しないための離婚に向けての準備②浮気相手の詳しい情報を知っておく

旦那から慰謝料をもらって離婚しようと考えている場合、浮気相手の情報もある程度集めておいた方がよいでしょう。
浮気相手の個人情報を集めることは、浮気相手へ慰謝料を請求する際にも役立ちますし、勤務先などを知っておくことで、慰謝料を請求した際などに収入がないなどと言い逃れできないような状態にすることが可能となります。
ただし、浮気相手に直接会ったり、勤務先に乗り込んだりしてしまうと、離婚の話し合いの際に逆にあなたが不利な立場になってしまう可能性があるため、くれぐれも注意が必要です。
後悔しないための離婚に向けての準備③慰謝料の請求

浮気の証拠や浮気相手についての情報を集めたら、いよいよ慰謝料の請求の準備を進めていきましょう。
旦那の浮気が原因で離婚する場合、請求できる慰謝料の金額はだいたい50~300万円ほどとなっています。
慰謝料の金額は、夫婦関係や浮気していた期間や回数、子供の年齢や人数、また旦那や浮気相手の収入などによって決められます。
例えば夫婦関係は円満だったのに旦那の浮気が発覚し離婚することになってしまった場合は、高額の慰謝料が認められる可能性が高くなります。
逆に別居するなどしていた夫婦の場合は、慰謝料の金額が低くなってしまう可能性があります。
また夫婦関係が事実上破綻していた場合は、慰謝料の請求自体が難しくなるケースもあります。
さらに浮気の回数が多かったり、同じ相手との浮気を何度も繰り返していた場合は、高額の慰謝料が請求可能となります。
その他にも、旦那が高収入である場合や子供の人数が多い場合なども、より高額の慰謝料を請求することができます。
後悔しないための離婚に向けての準備④共有財産を調べる

旦那の浮気が原因で離婚する際には、慰謝料の他にも旦那とあなたの共有財産についてもしっかり調べておくことが大切です。
夫婦が離婚する場合、財産分与と言って夫婦の財産を平等に分けることができます。
財産分与の割合は一般的には半分ずつとされており、これは共働きであっても妻が専業主婦であっても割合は変わりません。
財産分与の対象となる財産は、結婚してから増えた分の預貯金や住宅、自動車などとなっており、さらに家具や家電も財産分与の対象となります。
夫婦が離婚する場合、例えば旦那が勝手に貯金を下ろして現金を隠してしまうケースもあるため、そのような事態を防ぐためにも、離婚や慰謝料請求の話を進める前に夫婦の共有財産を確認しておく必要があります。
ですから貯金通帳や生命保険証書などのコピー、不動産の登記簿謄本などはしっかり用意しておくとよいでしょう。
また住宅や自動車に関しては、もし売却するとだいたいどのぐらいの価格になるのかを調べておくと良いですよ
離婚成立までの手順と、あなたに必要な準備
①離婚協議書と公正証書を作成する

離婚を決断したら、まず離婚届を準備しましょう。ただ離婚届に署名捺印して提出する前に、財産分与や子供の親権、慰謝料や養育費などについて夫婦間で話し合う必要があり、さらにそれを元に離婚協議書と公正証書を作成しなければなりません。
特に公正証書には調停調書と同様の権限があり、例えば養育費や慰謝料の支払いが滞った場合、相手の財産を差し押さえることができます。
協議離婚の場合、離婚の際に決めたことを口約束だけにしておくと、万が一約束が守られなかった場合に後からトラブルになる可能性もあるため、必ず作成するようにしましょう。
②夫婦間で話がまとまらない場合は離婚調停を行う

通常であれば離婚は夫婦間で話し合いが行なわれますが、話し合いで解決できない問題がある場合は、弁護士などの第三者に協議の代理人を依頼し、家庭裁判所で離婚調停を行う場合もあります。
この時に先程述べた離婚協議書と公正証書をまだ準備していない場合は、早急に作成して準備するようにしましょう。
また必ずしも離婚調停において弁護士を立てる必要はありませんが、今後の調停に対して不安がある場合は早め弁護士に依頼するなど、調停の準備を整えておきましょう。
離婚調停は1回の調停で成立することは珍しく、だいたい3~5回かかる場合が多いようです。
また調停が終わる期間は、早くても約3ヶ月、長くかかる場合は6ヶ月~1年程度となっています。なお離婚調停の決定事項は、調停調書という書面に記載されます。
後悔のない人生を歩みましょう

今回は旦那が浮気した際に離婚を考える場合、離婚を思いとどまるべきなのはどんな時なのか、また離婚を決意した場合の具体的な手続きや準備などについて具体的に見てきました。
結婚と同様に、離婚も人生の中での一大事です。後からあの時ああすればよかったと後悔することのように、冷静に対処していきましょう。